内科
 外科
 整形外科
  小児科
 皮膚科
 泌尿器科
 放射線科
 麻酔科
 緩和ケア科
 リハビリテーション科
 心療内科
内 科

◎スタッフ
主任部長 上田 重彦 奈良県立医科大学臨床教授
日本内科学会認定医
日本消化器内視鏡学会指導医・専門医
日本消化器病学会指導医・専門医
日本医師会認定産業医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本内科学会総合内科専門医
部 長 吉川 雅章 日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
部 長  竹田 幸祐 日本内科学会認定医
日本消化器内視鏡学会指導医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会専門
日本内科学会総合内科専門医
医 長  塩山 えりか 日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医 
医 員 金子 三紀 日本内科学会認定医
医 員  中谷 聡  日本内科学会認定医 
医 員  小川 裕之  日本内科学会認定医 
非常勤医員 堂原 彰敏 日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会専門医
日本消化器病学会近畿支部評議員
身体障碍者(肝臓機能障害)指定 
非常勤医員  尾崎 邦彰   
非常勤医員  増田 泰之    
非常勤医員
 (循環器) 
鴨門 大輔  
非常勤医員
 (循環器) 
芥子 文香   

◎外来
診療案内
内科診察は、一診と二診は完全予約制です。
初診、再初診、予約外の方は三診での受付となります。
 
一診 吉川 上田 上田 上田 吉川 担当医
二診 竹田 竹田 吉川 金子 塩山
三診 増田 小川 中谷 尾崎 金子
四診 中谷 堂原
(肝臓)
鴨門
(循環器)
小川
 五診 芥子
(循環器)
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午後 禁煙外来

※学会等の諸事情により診察医が変更になることがありますのでご了承下さい
※木曜日・四診 呼吸器内科は予約制です

                                                ☆ 内科業績一覧 

◎検査・処置一覧
上部内視鏡検査
下部内視鏡検査
食道静脈瘤硬化療法
内視鏡下膵胆管造影
上部内視鏡下手術
肝生検
一般エコー(腹部・甲状腺・下腹部)
心エコー・トレッドミル負荷心電図
毎日
月曜日・金曜日
随時
火曜日・木曜日
木曜日
月曜日
毎日
火曜日・木曜日

◎特徴

 入院は随時受け付けております。3階病棟から6階病棟まで内科病棟として使用しております。
 3階病棟は呼吸器疾患中心に、4階病棟は外科・泌尿器科と協力し消化器疾患、透析患者のケアを、5階病棟は整形外科と協力しリハビリ中心の治療を、6階病棟は消化器、肝臓疾患、糖尿病を中心とした内科全般を受け持ち、各病棟がきめ細かい看護が行えるよう、日々努力しております。

・消化器疾患
 慢性胃炎、胃十二指腸潰瘍及び癌などの上部消化管疾患、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、大腸ポリープ及び癌、過敏性大腸などの下部消化管疾患などを診療しています。検査・治療は上部消化管内視鏡、下部消化管内視鏡、ポロペクトミー術、食道静脈瘤結紮術(EVL)、食道静脈瘤硬化療法(EIS)、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)等を行っています。

・肝臓疾患、胆道および膵疾患
 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌、自己免疫性肝炎、胆石、胆嚢ポリープ、膵炎などの肝胆膵疾患の診療を行っています。肝生検、また放射線科と共に肝動脈塞栓術(TAE)も行っています。ウイルス性肝炎に対してインターフェロン療法も多数行っています。

・糖尿病
 外来、入院を問わず糖尿病治療にも力を入れております。特に糖尿病教育入院では、栄養士、薬剤師、看護婦と共同で糖尿病患者の教育にあたり、最近では、クリティカルパスの理念に沿って教育内容を整備し、短期間で勉強できる体制を構築しております。

・禁煙外来
 禁煙指導は毎日外来にて行っております。

 その他、心臓超音波検査、トレッドミル負荷心電図検査等による心疾患診療、高血圧、高脂血症の診療も鋭意行っております。


 
内科より 
日本人の糖尿病

 糖尿病の診断基準は血糖値が空腹時で126mg/dl以上、食後なら200mg/dl以上とされています。
 10年前に300万人といわれた日本人の糖尿病患者さんは現在約690万人おり、さらにこれと同じ数の「予備軍」がいると言われ、また現在医療機関を受診している糖尿病患者さんは約200〜300万人と推計されています。このままでは数年以内に糖尿病患者さんと、その予備軍は2000万人になると言われています。自動車の普及とこれに伴う身体活動の低下、食事内容の変化、つまり「生活習慣の欧米化」による肥満度の増加傾向が、糖尿病人口の増加にさらに拍車をかけることが予想されます。特に日本人の場合、欧米人と比較して環境、生活習慣により膵臓からのインスリン分泌低下、インスリン感受性の低下を来しやすく、容易に「耐糖能異常」を来たす特徴を有すると言われます。糖尿病は生活習慣病の基本となる病気です。簡単な目安として、20歳台より30歳台になって体重が10〜20%増加しストレスが多く不規則な生活が10年以上続くと、前糖尿病期を経て糖尿病ないし境界型糖尿病となります。
 自覚症状の乏しい糖尿病は早期発見が大切です。「生活習慣」の改善により「適正な体重」を維持しましょう。糖尿病の発症を予防し、進行をコントロールすることは十分可能です。早期発見のためには定期的な検査を行うことが不可欠です。「耐糖能異常」あるいは「糖尿病の疑い」と言われた方は一度医療機関を受診してみましょう。なお当病院では、糖尿病について更に詳しく知っていただくため、『糖尿病教室』や『糖尿病教育入院』のシステムを取り入れています。

早期胃癌の内視鏡治療

 現在日本の胃癌による年間死亡者は約4万7000人といわれ、癌による年間死亡の1位を肺癌に譲ったとはいえ、日本はいまだ胃癌多発国であります。近年内視鏡機器の性能や技術の進歩は目覚しく、早期に発見される胃癌が増えてくると同時に内視鏡手術が早期胃癌の根治的治療法として確立してきました。
 進行した胃癌は完治するのが困難だと言われていますが、逆に早期胃癌の多くは治癒が十分に期待でき、ある一定の基準を満たすものであればリンパ節転移がほとんどなく内視鏡的に切除(内視鏡的粘膜切除術=EMR)することで完全治癒がえられます。
 ここで内視鏡治療の方法を簡単に説明します。

1日目) 1・内視鏡を呑んでいただきます。
  2・病変部を確認し、電気メスで正常粘膜との境界に印をつけます。
  3・病変部の粘膜下に生理食塩水を注入し病変部を盛り上げます。
  4・盛り上げた病変部にワイヤーをかけて通電・切除します。
  5・切除した病変を回収し、止血剤を散布して終了です。
2日目)  内視鏡で出血や病変の取り残しのないことを確認します。
3日目)  退院です。

 このように早期胃癌においては内視鏡治療により、従来の開腹手術よりも痛みも少なく、短期間の入院で根治が可能となっています。

ウイルス性肝炎

 肝臓病は「二十一世紀の国民病」ともいわれており、その患者さん数は年々増加しています。現在我が国の肝臓病患者さんは急性肝炎20万人、慢性肝炎120万人、肝硬変40万〜50万人、肝癌3万人と推定されています。また肝臓病による死亡者は、年間4万人と伝えられていますが、死因の大半は肝癌や肝硬変によるものです。特に肝癌はガン死亡原因の4位になっており近年増加傾向にあります。肝臓病の原因の一つに肝炎ウイルスの感染があります。肝炎ウイルスはA型〜E型肝炎ウイルスがあり、さらにG型肝炎ウイルスやTTVなどの存在も研究されています。なかでも我が国で多いウイルス性肝炎はA型、B型、C型肝炎ですが、ウイルスによって感染の仕方や経過がそれぞれ異なります。A型肝炎はウイルスに汚染された飲食物を介して経口感染します。感染してもほとんどが急性肝炎ですみ、慢性化することはありません。とくに東南アジアやアフリカなど風土病として蔓延している地域を旅行する際は生水や生の貝、魚、野菜などに注意しましょう。B型肝炎は血液や体液を介して感染します。母子感染や、夫婦間感染、性行為感染などがありますが、B型肝炎ワクチンの投与により感染を予防できます。またB型肝炎は成人で感染した場合は慢性化することは少ないのですが、母子感染の場合では慢性肝炎になる確率が高くなります。C型肝炎も血液や体液を介して感染しますが、なかでも輸血や針刺し事故、刺青、覚醒剤の回しうちなどが感染経路の90%をしめています。この肝炎は慢性化しやすく、放置すれば慢性肝炎から肝硬変、肝癌へと進行します。自覚症状は、慢性肝炎ではほとんどなく成人病検診などで肝機能異常を指摘されて受診するケースが大半です。場合によってはだるさや食欲不振、黄疸などの症状が現れることもありますのでその際は早めに受診するようにしてください。また肝硬変になると多彩な症状が現れます。たとえば手掌紅斑や女性化乳房や腹水、黄疸などです。その他食道静脈瘤や肝性脳症といった合併症も呈することがあります。しかし肝臓病は早期に発見すれば長期生存が可能な病気です。現在ではインターフェロン療法や抗ウイルス薬の開発も進んでいますし、以前より行われている強力ミノファーゲンCやウルソやグリチルリチンなどによる治療との組み合わせにて肝硬変や肝癌に至らぬよう我々は日々努力しています。したがって患者さんは定期的に通院し、諸検査を受けるようにしましょう。

高脂血症の話(高コレステロール血症)

 高脂血症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が増え過ぎた状態をいいます。しかし、全く自覚症状のない状態がほとんどのため放置されがちなのですが、増え過ぎた脂肪は動脈硬化が進行します。特に心臓の冠状動脈の血流が悪くなり、狭心症や心筋梗塞の確率が高くなります。しかし、コレステロールというと、体内にあってはいけないもの、有害なものというイメージがありますが、からだを形成する細胞膜や脳神経に関与する成分であり、性ホルモン、副腎皮質ホルモンや、消化吸収に必要な胆汁酸の材料となるなど、重要な役割をするものです。
 体内のコレステロールには2つの供給源があります。食物に由来するものと体内で合成されるものです。体内のコレステロールのうち利用されなかった余分のものは、一旦肝臓に回収された後、胆汁酸という胆汁の成分に作りかえられてから十二指腸に分泌され、糞便を経て排泄されます。これら、入ってくる量と出ていく量との間にうまくバランスがとれていれば、コレステロールは高くなりません。コレステロールが高くなるのは、1.コレステロールをたくさん含む食品のとり過ぎ、2.体内でのコレステロール合成の過剰、3.胆汁酸の排泄不良、これらのうちどれかが、時にはいくつか組み合わさってその原因になっています。食生活の欧米化により、コレステロールを多く含む食品の割合が年々高くなる傾向にあり、逆に胆汁酸を排泄する働きのある食物繊維をたくさん含む野菜、海藻類などは不足がちで、コレステロールは供給過剰に傾きがちです。
 治療法としては、家族性のものや、腎臓病、肝臓病など、他の病気やホルモンの分泌異常などが原因となるものもありますが、偏った食事や運動不足などの悪い生活習慣を長い間続けた結果起こります。そのため、食事や運動、アルコール、たばこ、ストレスといった、生活スタイルの改善が治療のポイントとなります。たとえ内服治療を行う場合でも、正しい生活習慣が基本です。

胆管結石の内視鏡的治療

 胆石とは、胆汁中の成分が石のように固まってしまったもので、特殊例を除くと胆嚢内にできる<胆嚢結石>と、総胆管にできる<総胆管結石>の2つに分かれます。かつて日本では胆石を持っている人は欧米に比べると少数でしたが、戦後の食生活の変化に伴い増加し、現在では10人から20人に1人が胆石患者さんと言われています。自分は健康でおなかは丈夫だと思っている人も持っている可能性があるわけです。
 またいずれの胆石も以前は手術しか治療法がなく大きな傷が残りましたが、現在その治療はほとんどカメラで行われています。
 なかでも総胆管結石は胆嚢結石と比べると腹痛、黄疸、発熱などが強く起こりやすく重症化し時には死にいたることもあります。
 そこで内視鏡での治療となります。この内視鏡は胃カメラのように口から入れるもので、十二指腸の総胆管出口までもって行き、出口を電気メスできったり風船をふくらませて広げます。その後針金のようなものを使い胆石をとり出します。すべての人にこの治療ができるとは限りませんが、お腹に傷はつきませんし体の負担も少なくできます。具体的な条件等については専門医に相談する必要があります。
 またこのような内視鏡的治療の進歩は日々目覚ましいものがあり、今後も患者さんの身体的負担はますます減少するものと思われます

早期大腸がんの治療方法

 従来、日本人には胃がんが最も多い病気でした。しかし最近では、食生活の欧米化に伴って大腸がんが急激に増加しています。がん治療で最も大切なことは「早期発見・早期治療」です。そのためには「小さながん」や「がんになりそうなポリープ」を確実に診断する必要があります。しかし大腸がんの早期には便に血が混じる、あるいは目に見えないほど微量の出血(潜血)が生じる場合がほとんどで、自覚症状はほとんどありません。そこで、便中の潜血を検出し、出血しているがんやポリープを発見しようとするのが便潜血検査です。この検査で陽性となった場合は必ず精密検査(大腸内視鏡検査)を受ける必要があります。内視鏡検査でポリープや早期がんが発見されても、内視鏡を使って切除することができます。これを内視鏡的ポリペクトミーといいます。具体的には、ポリープの茎にスネアと呼ばれる輪をかけ、スネアを締め付けることでポリープを切り取ります。また、平坦型や陥凹型の早期がんは、内視鏡的粘膜切除術という方法で切除することができます。生理食塩水を粘膜内に注入し、がんを持ち上げ、そこにスネアをかけ切除します。切り取ったポリープ等は回収して顕微鏡による組織検査を行います。がんが粘膜内に浅くとどまっていて、内視鏡で完全に取りきれていれば治療は終了です。このような内視鏡による治療が可能になったことで、おなかを開けて手術する必要がなくなりました。しかしポリープの茎が太いものや、大きすぎてスネアがかからないものはポリペクトミーができません。またがんが粘膜深くまで進入し、内視鏡で取り切れないような場合には手術が必要になります。できるだけ早期に治療ができるよう、定期的な検診を受けるようこころがけてください。